ヴェルナー・パントン(1926年2月13日-1998年9月5日)は、デザインが楽しいものだと気が付きました。そして、まるで素材の限界を見たことがないようでした。彼のずば抜けて素晴らしく独創的なデザインにより、「デンマークの黄金期」で最高のデザイナーたちの中でも一際特別でした。デンマークのオーデンセにある技術学校で建築エンジニアとして訓練を受けた後、コペンハーゲンにある王立芸術アカデミーで学びました。アルネ・ヤコブセンの建築事務所で1950年から52年まで働き、1955年に自身のデザイン事務所を立ち上げました。伝統的な脚のない椅子のせいで、最初から当時の批評家たちは椅子として定義するのではなく、「座席」と呼ぶべきだと言っていました。パントンの哲学は、家具のセットは「ただ機能的であるのではなく、椅子としてのある種の風景」と相互作用すべきだとしました。